四ッ塚古墳群(読み)よつづかこふんぐん

日本歴史地名大系 「四ッ塚古墳群」の解説

四ッ塚古墳群
よつづかこふんぐん

[現在地名]一宮町国分

かね川扇状地の左岸扇央部の北西緩斜面上、標高三五〇メートル前後に分布する古墳群。過去の分布調査によって三〇基程度の古墳が確認されていたが、昭和五六年(一九八一)中央自動車道建設に先立って二二基が発掘調査された。墳丘大半が破壊され、天井石なども原位置をとどめるものは皆無であった。主体部も上半部が破壊されている例が多数を占め、保存状態は良好ではなかった。古墳はすべて円墳と考えられ、規模は直径二〇メートルを超えるものはみられず、一二メートル前後のものが最も多く、六メートルほどの小型墳も確認されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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