四一二クーデタ(読み)よんいちにクーデタ

改訂新版 世界大百科事典 「四一二クーデタ」の意味・わかりやすい解説

四・一二クーデタ (よんいちにクーデタ)

1927年4月12日,蔣介石上海で発動したクーデタ上海クーデタとも呼ぶ。北伐過程で汪兆銘ら左派との対立を深めていた蔣介石は,彼らの反対を押しきって経済の中枢江南地方の制圧に踏みきった。そして経済と軍事両面をおさえた蔣介石はクーデタを決行し,4月18日,南京に右派政権を樹立した。第1次国共合作は事実上崩壊し,中国革命は大きな転機を迎えた。
国民革命
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android