四一半(読み)しいちはん

精選版 日本国語大辞典 「四一半」の意味・読み・例文・類語

しいち‐はん【四一半】

  1. 〘 名詞 〙 博打(ばくち)一種双六(すごろく)から転じたもので、さいころを用いてするものか。鎌倉幕府が禁じた博打の類の中に、この名がある。四一半銭。しいち。
    1. [初出の実例]「四一半打等、号権門籠居社領、漏出所々打四一半、返居本宅之間、触社家張本四五人、自社家被出畢」(出典:広峰神社文書‐暦仁元年(1238)一二月日・播磨守護代願西奉免状)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の四一半の言及

【賽】より

…さいころ賭博の隆盛とともに,一定の目のみを記したり,詰物をして特定の目がでるように細工した賽も現れた。 日本の賽は,古代より中世にかけて双六盤(すごろくばん)の駒を動かす補助具として用いられたが,中世に賭博用具として分離し,四一半(しいちはん),七半(しちはん)という賭博が広く行われた。詳細は不明であるが,さいころの4と1,あるいは2個の目の合計で7の目が出たときは賭け手の賭金の半分を胴元が取る方法と推定される。…

※「四一半」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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