四住期(読み)しじゅき

世界大百科事典(旧版)内の四住期の言及

【アーシュラマ】より

…インドのバラモン教徒が生涯のうちに経過すべきものとして,バラモン教法典が規定する四つの段階で,〈住期〉と訳す。これによれば,バラモン教徒すなわちシュードラを除く上位3バルナは,(1)師のもとでベーダ聖典を学習する学生(梵行)期brahmacarya,(2)家にあって子をもうけるとともに家庭内の祭式を主宰する家住期gārhasthya,(3)森に隠棲して修行する林棲期vānaprastha,(4)一定の住所をもたず乞食遊行する遊行期saṃnyāsaの4段階(〈四住期〉)を順次に経るものとされ,各段階に厳格な義務が定められている。古代インドではダルマ(宗教的義務),アルタ(財産),カーマ(性愛)が人生の三大目的とされ,この三つを満足しつつ家庭を営み,子孫を残すのが一つの理想とされた。…

※「四住期」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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