四分遺跡(読み)しぶいせき

日本歴史地名大系 「四分遺跡」の解説

四分遺跡
しぶいせき

[現在地名]橿原市四分町

鷺栖さぎす神社の東北に接する。藤原京内の西北部、市営団地建設の際、奈良国立文化財研究所によって発掘調査が行われ、藤原宮期の層の下から弥生時代の各時期の溝・柱穴・井戸などが検出され、弥生時代前期から後期にかけての集落跡であることが明らかになった。出土遺物には多くの土器石器のほかに銅鏃二点も含まれているが、なかでも特色のあるのは県下で初めて銅鐸形土製品を出土したことである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android