四方田村(読み)しほうでんむら

日本歴史地名大系 「四方田村」の解説

四方田村
しほうでんむら

[現在地名]本庄市四方田

本庄台地の末端に近く、小規模な沖積低地集落のある微高地に位置し、一部は浅見山あざみやま(大久保山)丘陵にかかる。南部の水田地帯を男堀おとこぼり川、北西の一部を女堀おんなぼり川が流れ、東は東富田ひがしとみだ村、南は下浅見村(現児玉町)。水田地帯には六反田ろくたんだ南田みなみだ向田むかいだ柳町やなぎまちなどの古代条里にちなむ字名が多い。「鎌倉大草紙」によると、文明九年(一四七七)五月頃山内・扇谷両上杉勢は、反旗を翻した長尾景春の籠る鉢形はちがた(現寄居町)を攻めるため四方田などに陣を布いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報