四法界(読み)シホッカイ

デジタル大辞泉 「四法界」の意味・読み・例文・類語

し‐ほっかい【四法界】

仏語華厳宗で、全宇宙を現象本体とからみて4種に類別したもの。事としての差別的現象界である事法界、理としての平等の本体界である理法界、現象界と本体界は一体不二であるとする理事無碍むげ法界、現象界の一々の現象そのままが絶対であるとする事事無碍法界。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四法界」の意味・読み・例文・類語

し‐ほっかい【四法界】

〘名〙 仏語。華厳宗で説く四種存在領域。存在するもの(法)の世界を現象と本質二面から見たもので、差別的な現象の世界(事法界)、本質的な理の世界(理法界)、両者が融通する一体不二の世界(理事無礙法界または事理無礙法界)、事象事物がそのままで相互に交流し融合する真実の世界(事事無礙法界)の称。
八宗綱要(1268)下「円教義理、四法界中、一切摂尽無餘矣」 〔金剛経纂要刊定記‐一〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android