デジタル大辞泉
「四相」の意味・読み・例文・類語
し‐そう〔‐サウ〕【四相】
仏語。物事や生物の移り変わる姿を四つにまとめたもの。万物の生滅・無常の姿を表す。生まれる生、存在する住、変化する異、なくなる滅。また、人の一生にたとえて、生・老・病・死。
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し‐そう ‥サウ【四相】
〘名〙 仏語。生滅変化する無常のすがたを四種に整理したもの。その
うち、
衆生の
生涯を生・老・病・死ととらえるものを「
一期の四相」といい、
過去・現在・
未来という短い時間の生滅のうえで、生・住・異・滅ととらえるものを「
刹那の四相」「有為の四相」という。また、衆生が
外界に対して実在すると
誤解・執着する我・人・衆生・
寿命の四種などもいう。〔
性霊集‐一〇(1079)〕
※
曾我物語(南北朝頃)一二「つくづく思へば、ばんぶつ転変の理、四さう遷流のならひ」 〔倶舎釈論‐四〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報