四福音書(読み)シフクインショ

山川 世界史小辞典 改訂新版 「四福音書」の解説

四福音書(しふくいんしょ)

新約聖書冒頭にあって,イエス生涯教説を記したマタイマルコルカヨハネ四つ福音書総称。このうち初めの三つの福音書は併行記事が多いので共観福音書と総称され,マルコは70年頃,マタイ,ルカは80~95年頃記されたと推定されている。ヨハネ福音書は共観福音書と趣を異にし,イエス・キリストこそ神の子であり,ロゴスであるという神学的意図にもとづいて,1世紀末か2世紀初め頃記されたと考えられる。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

とっさの日本語便利帳 「四福音書」の解説

四福音書

イエスの生涯と教えを説いた新約聖書の中のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書をいう。前三書は資料的・内容的に共通要素が多く、共観福音書と呼ばれる。

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