江戸時代、「回帰線」の語は長崎から林子平によって江戸にもたらされ、桂川甫周、大槻玄沢を経、また「厚生新編」に代表される幕府天文方に集まる人々の間で継承されていったが、一般にはマテオ‐リッチによる「昼長線」「昼短線」、アレニの「職方外紀」による「夏至規」「冬至規」などとするのが主流であり、「回帰線」が主流となったのは明治も一〇年代になってからである。
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地球の北緯および南緯約23度26分の等緯度線のこと。それぞれ北回帰線、南回帰線という。また地球から見て太陽が夏至のころにかに座に入り、冬至のころにやぎ座に入るので、それぞれ夏至線、冬至線、あるいは、かに座の回帰線、やぎ座の回帰線ともいう。
地球の赤道面は地球の公転軌道面に対して約23度半傾いている(この角度=赤道傾斜角は毎年すこしずつ変わるが、回帰線を考える場合は概数を用いても誤りはない)。太陽は、春分・秋分のとき、地球の赤道上の地点の正午には、その地点の真上にくるが、夏至および冬至の正午には南北回帰線上の地点の真上にくる。このように太陽が正午に真上にくる地点は南北回帰線に挟まれた地域だけであり、これはほぼ熱帯地方にあたる。太陽が春分点から次の春分点まで戻る時間を1回帰年(または太陽年)とよぶが、この1年間に太陽は赤道―北回帰線―赤道―南回帰線―赤道の順に動き、このことから回帰線の名が生まれた。
[若生康二郎]
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