回虫・蛔虫(読み)かいちゅう

精選版 日本国語大辞典 「回虫・蛔虫」の意味・読み・例文・類語

かい‐ちゅう クヮイ‥【回虫・蛔虫】

〘名〙 線虫類カイチュウ科の人体寄生虫。形はミミズに似ているが節(ふし)はなく、淡桃色ないし黄白色をしている。雌は二〇~四〇センチメートルで雄より大きく、雄は一五~二五センチメートルで、尾端が鉤状に曲がる。卵が野菜や塵に付着して人体に侵入して、胃や小腸などで成虫となる。体内での移行性が強く、胃・脳・内耳泌尿器などに侵入することがあり、回虫症のほか異味症、虫垂炎などを起こす。広義には家畜に寄生するウマカイチュウ、ウシカイチュウなどをも含む。はらのむし。あくた。
※全九集(1566頃)五「二に蛔虫、長さ一尺、此虫心をつらぬけば人を害す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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