回転転移(読み)カイテンテンイ

化学辞典 第2版 「回転転移」の解説

回転転移
カイテンテンイ
rotational phase transition

分子結晶において起こる相転移で,第二種相転移に含まれる.温度上昇とともに,結晶内の分子回転運動エネルギーが増加し,回転を妨げるほかの分子からの力が弱められることによって起こる一種協同現象であって,回転運動に関する融解現象ともみなしうる.ラムダ型の比熱容量の異常変化誘電率の異常変化などを伴い,結晶格子の変化が起こることも多い.CH4,HCl,H2Sなど多くの例が知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android