回鯉(読み)カイリ

デジタル大辞泉 「回鯉」の意味・読み・例文・類語

かい‐り〔クワイ‐〕【回×鯉】

えつ勾践こうせんの臣、范蠡はんれいが、こいの腹を裂いて書状を入れたという故事から》返事返書回鱗かいりん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「回鯉」の意味・読み・例文・類語

かい‐り クヮイ‥【回鯉】

〘名〙 (中国古楽府「飲馬長城窟」に「客従遠方来、遺我双鯉魚、呼児烹鯉魚、中有尺素書」とあるのによって、鯉を手紙の意に用いるようになったところから) 返事の手紙。返書。回魚(かいぎょ)。回李(かいり)回鱗。〔文明本節用集(室町中)〕
太閤記(1625)三「清水長左衛門尉殿回鯉」

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