困学(読み)コンガク

デジタル大辞泉 「困学」の意味・読み・例文・類語

こん‐がく【困学】

苦労して学問をすること。苦学
《「論語」季氏の「くるしみて之を学ぶは又其の次なり」から》行き詰まってから学問をすること。

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精選版 日本国語大辞典 「困学」の意味・読み・例文・類語

こん‐がく【困学】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 苦労して学問すること。苦学。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「学者は書を著し説を立て、人に奨挙せられんことを憶ふ。故に困学(コンガク)して辛苦を憚らず」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)
    2. [その他の文献]〔朱熹‐困学詩〕
  3. ( 「論語‐季氏」の「生而知之者上也。学而知之者次也。困而学之又其次也」から ) 行きづまってから、はじめて学ぶこと。

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普及版 字通 「困学」の読み・字形・画数・意味

【困学】こんがく

行きづまってはじめて学ぶ。〔論語、季氏〕孔子曰く、生まれながらにして之れを知るは上なり。學びて之れを知るなり。困しみて之れを學ぶは、其のなり。困しみて學ばざる、民、斯れを下と爲す。

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