図子町(読み)ずしちよう

日本歴史地名大系 「図子町」の解説

図子町
ずしちよう

[現在地名]西宮市馬場町ばばちようなど

馬場町の東に続く町で、西宮町の町方一五町の一(天保九年「西宮町石高町数等書上」岡本家文書)。寛文元年(一六六一)の西宮町検地帳写(西宮市役所蔵)に「図子」「図子ノ町」とみえ、住民一〇人の名を記す。貞享元年(一六八四)の西宮町浜地図(西宮市史)には当町から北に入る小路の突当りに「社家浜」とあるが、これは広田ひろた神社の社家上官であった浜氏の宅地か。町の東部に浄土宗西蓮さいれん寺が記されている。同寺の開創については不明であるが、年未詳二月二九日の金山信貞等連署奉書(西蓮寺文書)に眼阿弥陀仏の西蓮寺住持職を承認したことがみえ、この住持職については永禄一二年(一五六九)四月一五日に織田信長朱印状(同文書)が与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android