図書館史(読み)としょかんし(英語表記)library history

図書館情報学用語辞典 第5版 「図書館史」の解説

図書館史

図書館にかかわる現象を歴史学的方法で捉える研究領域,または図書館の歴史の記述.図書館の思想史,制度史,個々の図書館や館種,サービス別の歴史,図書館にかかわった人物の研究などを含み,起源発達過程,および種々の社会現象との相関が探求され,図書館学研究の中で主要な位置を占めている.伝統的に図書や印刷の歴史と関係が深く,方法としては史料研究を主体とし,オーラルヒストリー成果なども取り入れられている.19世紀半ば以降,単館史の記述が中心であったが,20世紀前半から実証主義的研究が見られ始め,近年では地域文化,マイノリティ,女性,生活者の視点が重視されている.日本では,特に公共図書館史に蓄積が見られる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android