固定相場制(読み)コテイソウバセイ

デジタル大辞泉 「固定相場制」の意味・読み・例文・類語

こてい‐そうばせい〔‐サウばセイ〕【固定相場制】

固定為替相場制」の略。

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FX用語集 「固定相場制」の解説

固定相場制

為替相場一定の範囲内に固定する制度のことをいいます。一般に、為替レート変動により経済が不安定になってしまうような、経済的基盤の弱い国では、固定相場制を取っています。通常貿易で強い結びつきのある国の通貨に連動させる(ペッグ制)ことが多く、為替レートの変動の影響を受けずに、貿易を行なうことができます。また、特定の国ではなく、複数の通貨の平均値に連動させる「バスケット制」をとる場合もあります。

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世界大百科事典(旧版)内の固定相場制の言及

【為替相場】より

…この金平価が2国間の為替相場の基準となり,金現送(〈金本位制度〉の項参照)のメカニズムによって為替相場はこの基準から大きく乖離(かいり)することはなかった。その意味で金本位制は固定為替相場制(固定相場制)の代表的なものである。(3)管理為替相場制は,各国の通貨当局が,外国為替市場に介入して,為替相場を安定化する制度である。…

【為替投機】より

… 1960年代の半ばごろから,国際資本取引の活発化や国際金融市場の発達が各国で顕著にみられ,それに伴って投機的な動機に基づく為替取引が盛んに行われるようになってきた。71年まで続いた固定相場制(旧IMF体制)の末期にはしばしば為替投機に基づく巨額の国際資本移動が発生し,これが固定相場制度の崩壊の一因となったともいわれている。 為替投機の功罪についてはさまざまな見方が錯綜している。…

【固定為替相場制】より

…各国の通貨の価値が特定国の通貨(たとえば米ドル)や金,あるいはSDR(国際通貨基金の特別引出権)その他の通貨バスケットのいずれかに釘付けされ,その変動幅が狭い範囲内に限定されているような為替相場制度をいう。略して固定相場制ということが多い。これの対極が変動為替相場制。…

※「固定相場制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」