固有受容器(読み)こゆうじゅようき

世界大百科事典(旧版)内の固有受容器の言及

【感覚】より

…またシェリントンCharles Scott Sherrington(1857‐1952)は,受容器と刺激の関係から受容器を外部受容器exteroceptor(体外からの刺激に反応する受容器)と内部受容器interoceptor(身体内部からの刺激に反応する)とに分けた(1926)。前者は,さらに遠隔受容器teleceptor(身体より遠く離れたところから発せられる刺激に反応するもの,視覚聴覚嗅覚の受容器)と接触受容器tangoceptor(味覚や皮膚粘膜にある受容器)に,後者は固有受容器proprioceptor(筋肉,腱関節,迷路などの身体の位置や,四肢の運動の受容器)と内臓受容器visceroceptor(内臓にある受容器)に分けた。このような受容器の相違に基づき感覚は種modalityに類別される。…

【固有反射】より

…筋,腱,関節,前庭迷路などにあって,身体の位置や動きに関する情報をもたらす受容器(筋紡錘,ゴルジの腱器官,関節の受容器,前庭迷路受容器)を固有受容器といい,固有受容器に対する適当な刺激によって引き起こされる反射を固有反射という。この反射は筋緊張,直立姿勢の維持等に関与する反射である。…

※「固有受容器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」