固関使(読み)こげんし

精選版 日本国語大辞典 「固関使」の意味・読み・例文・類語

こげん‐し【固関使】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、天皇譲位、天皇・上皇皇后崩御内乱などのときに、三関(伊勢国鈴鹿関、美濃国不破関、越前国愛発関━後に近江国逢坂関)を固め警備するために勅令により派遣された使。固関使い。〔儀式(872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の固関使の言及

【三関】より

…軍防令によると,これらの関には兵士と鼓吹,軍器が置かれ,国司が関司として守固した。三関は天皇,太上天皇の病,没等の不穏な事態や,反乱が発生した際に固関使(こげんし)が派遣され閉鎖され,京における反乱者の東国逃亡,事態の波及の防止をめざした。三関国の国司は関契(木契)を保管したが,これは一種の割符で半片は後宮の蔵司が保管し,固関と開関のために用いられた。…

※「固関使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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