国家基本法[ロシア](読み)こっかきほんほう[ロシア](英語表記)Osnovnye Gosudarstvennye Zakony Rossiiskoi Imperii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国家基本法[ロシア]」の意味・わかりやすい解説

国家基本法[ロシア]
こっかきほんほう[ロシア]
Osnovnye Gosudarstvennye Zakony Rossiiskoi Imperii

1906年5月 10日 (旧暦4月 27日) に発布されたロシア帝国憲法。 05年の革命の際,ツァーリ政府は「十月宣言」を発表して立法権をもつ国会 duma (ドゥーマ ) の開設などを約束したが,その後の革命の退潮によって自信を回復し,第1国会が招集されたその日に国家基本法を発布して,十月宣言による改革を骨抜きにした。すなわち,国家評議会を上院に改組して,下院である国会と同権とし,またツァーリの権力を「最高にして専制的」なものと規定し,国会閉会中の緊急立法,開戦講和大臣任免,陸海軍の統帥などの権利を,すべてツァーリに与えた。

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