国崩(読み)くにくずし

精選版 日本国語大辞典 「国崩」の意味・読み・例文・類語

くに‐くずし ‥くづし【国崩】

〘名〙
① (国土を崩す意で) 大砲異称。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)五「湖の前に死人(しびと)の山を築、大将の目慰と、舩より出す国崩(クニクヅ)し」
② (①の弾丸が帰ってくることがないところから) 行ったきりで帰ってこないこと。鉄砲玉
洒落本・青楼女庭訓(1823)春「又さんだっても是から、千歳屋へ入らっしゃれば、ソリャア国崩しさネ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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