国恥記念日(読み)コクチキネンビ(英語表記)Guo-chi ji-nian-ri

デジタル大辞泉 「国恥記念日」の意味・読み・例文・類語

こくち‐きねんび【国恥記念日】

外国から恥辱を受けたとしてこれを記念する日。特に中国で、1915年の日本対華二十一箇条要求を承認した5月9日

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精選版 日本国語大辞典 「国恥記念日」の意味・読み・例文・類語

こくち‐きねんび【国恥記念日】

〘名〙 外国から受けた恥辱を忘れないようにと定めた記念日。特に中華民国で日本から受けた恥辱を忘れないで、排日抗日民族意識を高めるためにと定めた記念日。第一次大戦中の一九一五年五月九日、日本が利権拡張を図ってつきつけた対華二十一か条要求を受諾した日のほか、九月一八日(満州事変開始日)と七月七日(日中戦争開始日)をいう。〔現代語解説(1924‐25)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国恥記念日」の意味・わかりやすい解説

国恥記念日
こくちきねんび
Guo-chi ji-nian-ri

中華民国時代,国の恥辱となった事件を記念した日。具体的な日は時期によって変ったが,1936年頃には,1月 28日,5月3日,同9日,同 30日,6月 23日,8月 29日,9月7日,同 18日の8日が重要国恥記念日に指定されていた。 27年に南京国民政府が成立したのち,29年から 30年にかけて,国民党の各党部,機関学校軍隊の公式国恥記念日は,15年に日本の最後通牒圧力により二十一ヵ条要求を承認させられた5月9日と定められた。現在の中国にはない。

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