国東町(読み)くにさきまち

日本歴史地名大系 「国東町」の解説

国東町
くにさきまち

面積:一一二・二五平方キロ

東国東郡の東部、東は伊予灘に面して位置する。北から西にかけては国見くにみ町、西は安岐あき町、西から南にかけては武蔵むさし町と接する。国見町境に千灯せんどう(六〇五・八メートル)文珠もんじゆ(六一六・二メートル)両子ふたご(七二〇・八メートル)などがそびえ、これらを水源とする来浦くのうら川・富来とみく川・田深たぶか川・清流せいりゆう川などがほぼ東流し、伊予灘に注ぐ。海岸線沿いの国道二一三号より川筋に並行しながら文珠山―はま線・赤根あかね富来浦線などの県道豊後高田―国東線などの主要地方道などが分岐する。町域は瀬戸内海国立公園に含まれ、国東塔・板碑や寺院の建築物・仏像など国指定・県指定の文化財に恵まれる。

東九州の弥生時代後期の標式土器を出土した安国寺あんこくじ遺跡や、「和名抄」に記す国東郷に拠点を置いた豪族墳墓とみられる狐塚きつねづか古墳など、考古学遺跡も豊富である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報