国栖歌(読み)クズウタ

デジタル大辞泉 「国栖歌」の意味・読み・例文・類語

くず‐うた【×栖歌】

古代宮中節会せちえの際、国栖1が参内して奏した風俗歌。→国栖のそう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「国栖歌」の意味・読み・例文・類語

くず‐うた【国栖歌】

〘名〙 「国栖の奏(そう)」で歌う歌。「古事記」中巻の伝える応神天皇の時の故事起源があり、その歌詞は「白檮(かし)の生(ふ)横臼(よくす)を作り横臼に醸(か)みし大御酒(みき)うまらに聞(きこ)しもち食(を)せまろが父(ち)」である。江戸時代の国栖の奏では笛だけとなり、歌は廃されたが、大正四年(一九一五)の即位礼の時、これに新しく作曲して、宮内省の楽師が奏し、昭和三年(一九二八)の即位礼には奈良県国栖地方の吉野国栖の裔と称する人々が古伝によって奏した。

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