国破れて山河在り(読み)くにやぶれてさんがあり

ことわざを知る辞典 「国破れて山河在り」の解説

国破れて山河在り

戦乱のために国は滅びても、山や川は昔と変わらない姿をとどめている。

[使用例] 国破れて山河あり……日本は負けた、しかし、日本はちゃんと残っている、滅びてやしないだろ[平岩弓枝旅路|1967]

[解説] 杜甫の詩「春望」の冒頭部分。第二次世界大戦に敗れた後、多くの日本人がこの一節を口ずさみ、またよく引用しました。古くは芭蕉が「奥の細道」に、これを引いた一文を添えて「夏草つわものどもが夢の跡」の句を詠んでいます。

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