国賓(読み)コクヒン

デジタル大辞泉 「国賓」の意味・読み・例文・類語

こく‐ひん【国賓】

外国元首国王・大統領)や首相など、公式資格で来訪し、国家賓客として国の費用接待される外国人。→公賓
[類語]賓客来賓主賓貴賓公賓社賓ゲスト

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共同通信ニュース用語解説 「国賓」の解説

国賓

外務省が定める5段階の外国要人招待のうち、最上位の待遇。主に国家元首が対象で、天皇、皇后両陛下の歓迎行事や宮中晩さん会などを行う。接遇には東京・元赤坂の迎賓館を使う。毎年2人程度を受け入れており、1件あたりの費用は2500万円前後とされる。最近では、昨年5~6月にベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻を国賓として招待した。国賓以外の待遇には、王族や首相級を対象とした「公賓」、歓迎行事を省く「公式実務訪問賓客」などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「国賓」の意味・読み・例文・類語

こく‐ひん【国賓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おおやけの資格で来訪し、国家から正式の客として国費で接待される外国の元首、王、皇族閣僚特使など。
    1. [初出の実例]「国賓の坐乗された同盟国軍艦の水兵である」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)
  3. 一国の君主から接待される賓客。〔周礼‐春官・司几筵〕

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改訂新版 世界大百科事典 「国賓」の意味・わかりやすい解説

国賓 (こくひん)

国家が賓客として招待する外国人。日本の場合,政府あるいは皇室によって招待され,国の費用で接待する。国賓の対象とされるのは,普通,元首,国王,王族,閣僚,特使などであるが,国際間の往来が頻繁になった近年,閣僚,特使に対して国賓待遇を与えない事例も多い。また,これらの公人でも私的な旅行のときなど国賓とされないこともある。
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知恵蔵 「国賓」の解説

国賓

政府が公式招待する外国賓客に対する接遇基準に基づき、閣議決定によって最も手厚い国賓は、元首に対して12人までの随員と共に3泊4日の国内滞在経費を政府が負担する。公賓は王族、首相クラスに対して8人までの随員の滞在経費をもつ。天皇は、国賓に対して御料車(天皇専用の自動車)を提供し、迎賓館での歓迎式典、皇居・宮殿での会見、歓迎晩さん会、迎賓館でのお別れ訪問を行う。公賓に対しては、宮殿での会見や引見、午さんなどを行う。また、賓客数の増大に対処するため、1989年に「公式実務訪問」としての接遇を設け、随員4人までの滞在経費を負担して、天皇が宮殿で会見したり、午さんを催したりする。平成になってから、天皇は、親しい王室元首の国賓に対しては、天皇専用列車で自ら地方に案内する例も出てきた。

(岩井克己 朝日新聞記者 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国賓」の意味・わかりやすい解説

国賓
こくひん
state guest

国家が賓客として接待をする外国から来る客人。わずかな例外を除いて,国家元首が外国を公式訪問するときに,この扱いを受ける。到着から帰国まで,接受国の元首が中心となって,国費をもって接待する。

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普及版 字通 「国賓」の読み・字形・画数・意味

【国賓】こくひん

他国の来賓。

字通「国」の項目を見る

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