国道二二七号(読み)こくどうにひやくにじゆうななごう

日本歴史地名大系 「国道二二七号」の解説

国道二二七号
こくどうにひやくにじゆうななごう

江差―函館を結ぶ国道。実延長六九・八キロ。江差町―厚沢部あつさぶ町―大野おおの町―上磯かみいそ町を通り、途中、厚沢部町と大野町の境の中山なかやま(標高五三〇メートル)を越える。古くはうずら山道(鶉越)・中山山道・鈴鹿甚右衛門道路・大野越とよばれ、明治期京都東本願寺門主による道路改修が行われたため本願寺道路とも称された。安政五年(一八五八)江差商人鈴鹿甚右衛門は私費八〇〇両余りを投入して、うずら(現厚沢部町)から厚沢部川南岸の稲倉石いなくらいし(現同上)、中山峠を経て市渡いちのわたり(現大野町)へ抜ける鶉山道を開削(江差)。鶉山道の開通によって鶉村から俄虫がむし村・目名めな(現厚沢部町)を経て江差町とつながった。文久元年(一八六一)鶉村に駅場を設置、慶応元年(一八六五)松前藩は鶉村の木間内きまないに口留番所を設け、江差から足軽二人を勤番させ、往来を監視させた(北門史綱)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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