国郡卜定(読み)コクグンボクジョウ

デジタル大辞泉 「国郡卜定」の意味・読み・例文・類語

こくぐん‐ぼくじょう〔‐ボクヂヤウ〕【国郡×卜定】

大嘗祭だいじょうさいのとき、新穀を奉る悠紀ゆき主基すき国郡亀卜きぼくにより占って決定すること。平安時代以来、悠紀国近江おうみ主基国丹波あるいは備中びっちゅうとする例となったが、郡は卜定した。

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精選版 日本国語大辞典 「国郡卜定」の意味・読み・例文・類語

こくぐん‐ぼくじょう‥ボクヂャウ【国郡卜定】

  1. 〘 名詞 〙 大嘗会(だいじょうえ)のとき、神饌を奉る悠紀(ゆき)主基(すき)の国郡を亀卜により決めること。定められた国郡の斎田悠紀田主基田)に抜穂使が赴いて新稲を採り、持ち帰って斎場に供える。平安時代、醍醐天皇の大嘗会以来、悠紀国は近江、主基国は丹波あるいは備中とする例となったが、郡は卜定した。
    1. [初出の実例]「本年は大嘗祭を行ふ年なれば、同廿二日に国郡卜定(ボクジョウ)の式あり」(出典:神教組織物語(1885)〈常世長胤〉上)

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