国際的なジャーナリスト組織。略称IOJ。1926年に設立され,第2次大戦中に解消した〈国際ジャーナリスト連盟International Federation of Journalists(略称IFJ)〉を母体に,46年東西両陣営にわたる21ヵ国のジャーナリスト団体代表が参加して創設された。しかし,東西冷戦の激化により,52年同機構の左派的傾向に反発した自由主義諸国のジャーナリスト団体が脱退し,旧名称を復活した〈国際ジャーナリスト連盟〉(本部ブリュッセル)を結成したため,東側諸国のウェイトがより高まった。プレスの自由とジャーナリストの権利の擁護など普遍的な目標をかかげるが,現実には,国際コミュニケーションの分野などで,社会主義圏や第三世界の立場の強化に寄与してきた面が大きかった。本部をプラハに置き,現在約120ヵ国の団体と個人が加盟する。本部マドリード。英語,フランス語,スペイン語,ロシア語の隔月報を発行する。日本からは〈日本ジャーナリスト会議〉が参加している。
執筆者:広瀬 英彦
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ジャーナリスト組合の国際組織。略称IOJ。1946年6月創立。前身は1926年創立の国際ジャーナリスト連盟(IFJ)ならびに1941年結成の連合国および自由諸国ジャーナリスト連盟。冷戦の激化に伴い、1952年5月西側諸国が脱退してIFJを再発足させてからは、おもに東側諸国のジャーナリストを中心に組織されてきた。1947年以降チェコのプラハに本部を置き活動してきたが、チェコ内務省は「共産主義体制との歴史的関係」を理由にIOJの認可を取り消し国外退去させた(1995)。2011年時点で、本部はポルトガルのリスボンにあるとされるが実態は不明。
[小松原久夫]
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