国香(読み)こっこう

精選版 日本国語大辞典 「国香」の意味・読み・例文・類語

こっ‐こう コクカウ【国香】

〘名〙
① 国中で最もすぐれた香り。ならびなき香。
田氏家集(892頃)上・惜桜花「国香知異、凡樹見同」 〔春秋左伝‐宣公三年〕
② (①から転じて)
(イ) 蘭の花。また、その香り。
※蕉堅藁(1403)移蘭「蘭生幽谷独開花、藹々国香堪自誇
(ロ) 菊の花。また、その香り。〔温庭筠‐中書令裴公挽歌〕
(ハ) 梅の花。また、その香り。〔蘇軾‐梅花詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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