土井ケ浜遺跡

山川 日本史小辞典 改訂新版 「土井ケ浜遺跡」の解説

土井ケ浜遺跡
どいがはまいせき

山口県下関市豊北町の響灘(ひびきなだ)に面した海岸砂丘上にある。弥生前期末を中心とする墓地遺跡。埋葬施設は箱式石棺を主に,四隅に石を配するものや,四周を石囲いしたものなどがある。副葬品には弥生土器・勾玉・管玉・貝輪指輪などがある。200体をこえる保存の良好な人骨出土は,弥生人の形質人類学的な研究を促進し,弥生人が縄文人に比して高身長・長頭であったという特徴が明らかとなった。性別・年齢・埋葬頭位・抜歯などからみた墓域構成の検討は,弥生社会の構造理解に欠かせない。国史跡。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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