土圭の間(読み)トケイノマ

デジタル大辞泉 「土圭の間」の意味・読み・例文・類語

とけい‐の‐ま【土×圭の間】

江戸時代大名旗本などの屋敷で、時計の置いてあった部屋
江戸城で、時計を置き、坊主が勤務して時報の任に当たった部屋。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「土圭の間」の意味・読み・例文・類語

とけい【土圭】 の 間(ま)

  1. ( 普通「土圭の間」と書く )
  2. 江戸時代、大小名・旗本などの屋敷で、時計の置いてある部屋。
    1. [初出の実例]「何となく時斗(トケイ)の間に出しに」(出典:浮世草子男色大鑑(1687)三)
  3. 江戸城の一室御用部屋の北にあたり、時計が置かれ時刻報知のために奥坊主が詰めていた部屋。
    1. [初出の実例]「潜邸の侍医にてありし、山本玄長出むかひて、斗鶏の間にみちびきぬ」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)上)

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