土地投機(読み)とちとうき

世界大百科事典(旧版)内の土地投機の言及

【投機】より

…宅地造成業者が現に造成中の何倍もの未着手地を保有しているのも,その間の値上がりによる利益を獲得しようとするからである。これらの行動には,安いときに土地を買って高いときに売る,という純粋の土地投機と同じ誘因(異時点間の価格差から利益を得るという)が働いている。 投機は異時点間の価格差に基づく利益と投機に伴う費用とを比較して行われる。…

【土地】より

…それは土地を移動させることが不可能だからである。 以上のように,土地の使用を自由な市場機構にゆだねておくと,第1に外部不経済が発生しやすく,第2に,公共投資などに基づく土地の値上がりを期待して,土地投機が広範に行われる。土地投機は生産阻害効果を発揮して短期的に土地の有効利用を妨げるばかりでなく,土地利用計画の不備とあいまって,外部不経済を発生させる要因である。…

※「土地投機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」