土居崎 正富(読み)ドイザキ マサトミ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「土居崎 正富」の解説

土居崎 正富
ドイザキ マサトミ


職業
地歌箏曲

資格
愛知県無形文化財保持者〔昭和30年〕

本名
土居崎 富夫

生年月日
大正9年 4月13日

出生地
愛知県 名古屋市

経歴
生まれつき目が不自由で、10歳から平曲を始め、名古屋系生田流箏曲家の木村鉉次に師事し、のち佐藤正和に箏曲と平曲を学ぶ。昭和17年独立。平家物語曲節を付けて琵琶伴奏で語る平曲を伝え、29年最高立の検校になる。伝承する平曲は30年に記録無形文化財に選択された。また50年から国風音楽会の会長をつとめた。

没年月日
平成12年 3月27日 (2000年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「土居崎 正富」の解説

土居崎 正富
ドイザキ マサトミ

昭和・平成期の地唄箏曲家



生年
大正9(1920)年4月13日

没年
平成12(2000)年3月27日

出生地
愛知県名古屋市

本名
土居崎 富夫

経歴
生まれつき目が不自由で、10歳から平曲を始め、名古屋系生田流箏曲家の木村鉉次に師事し、のち佐藤正和に箏曲と平曲を学ぶ。昭和17年独立。平家物語に曲節を付けて琵琶の伴奏で語る平曲を伝え、29年最高立の検校になる。伝承する平曲は30年に記録無形文化財に選択された。また50年から国風音楽会の会長を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「土居崎 正富」の解説

土居崎正富 どいざき-まさとみ

1920-2000 昭和-平成時代の平曲家(平家琵琶(びわ)家),箏曲(そうきょく)家。
大正9年4月13日生まれ。幼時から佐藤正和(まさかず)に師事。平曲を伝承し,昭和29年検校(けんぎょう)となる。のちイギリスでも公演した。国風音楽会会長。平成12年3月27日死去。79歳。愛知県出身。本名は富夫。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の土居崎 正富の言及

【平曲】より

…館山漸之進の末子館山甲午(こうご)(1894‐1989)が仙台にあって平曲の伝承・普及に力を尽くした。また荻野検校以来の伝統をもつ名古屋でも,箏曲家の井野川幸次(1904‐85),三品正保(1920‐87),土居崎正富(1920‐ )の3人が10曲ほどの前田流平曲を伝え,後継者育成のほかに,盲人音楽家にゆかりの深い弁天祭(5月第1土・日曜)や荻野検校の命日(6月22日)などに平曲を奉納する伝統を守った。以上の4人は記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に指定されている。…

【前田流】より

…江戸中期に活躍した荻野検校は名古屋で譜本《平家正節(へいけまぶし)》を作り,これが前田流の正本として全国に広まった。名古屋には荻野検校の系統をひく井野川幸次(1904‐85),土居崎正富(1920‐ ),三品正保(1920‐87)が前田流を伝えている。なお,現在平曲の伝承は前田流のみである。…

※「土居崎 正富」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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