土岩屋村(読み)つちいわやむら

日本歴史地名大系 「土岩屋村」の解説

土岩屋村
つちいわやむら

[現在地名]院内町土岩屋

恵良えら川最上流部の谷間に位置し、東は荻迫おぎさこ村、北は西恵良村。小倉藩元和人畜改帳では高七六石余、家数一〇・人数三〇(うち百姓四・牢人一・名子五)、牛五。百姓には小庄屋が一名含まれる。延宝八年(一六八〇)には田所組に所属し、人数五一(「人畜帳」庄家文書)。元禄豊前国高帳では高七六石余。享保二年(一七一七)の高反別書上帳(緒方家文書)によれば、村高七五石余のうち二一石余が「前々不足」とみえ、手余地にもかかわらず年貢が課せられている。文化三年(一八〇六)庄屋真治が藩に酒造願を提出し、当初は下毛郡津民つたみ(現耶馬渓町)から株を借用することで酒造が認められたが、翌年改めて新しく五〇石の酒造株が許可された(同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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