土臭い(読み)ツチクサイ

デジタル大辞泉 「土臭い」の意味・読み・例文・類語

つち‐くさ・い【土臭い】

[形][文]つちくさ・し[ク]
土のにおいがする。「掘り出したばかりの―・い芋」
いかにも田舎じみている。やぼったい。泥くさい。
「インテリゲンチヤに相応ふさわしくない―・い感じのする男であった」〈徳永太陽のない街
[類語]泥臭い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「土臭い」の意味・読み・例文・類語

つち‐くさ・い【土臭】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
  2. 土のにおいがする。
    1. [初出の実例]「江鮒も土(ツチ)くさいとて買ぬ所ぞかし」(出典浮世草子世間胸算用(1692)三)
  3. いなか風である。やぼったい。あかぬけしない。土気くさし。
    1. [初出の実例]「まだまだ金を愛(を)しむ土臭(ツチクサイ)料見」(出典:かくれんぼ(1891)〈斎藤緑雨〉)

土臭いの派生語

つちくさ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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