地上・地揚(読み)じあげ

精選版 日本国語大辞典 「地上・地揚」の意味・読み・例文・類語

じ‐あげ ヂ‥【地上・地揚】

〘名〙
① 土を盛り上げて土地を高くすること。盛り土
俳諧・伊勢正直集(1662)一「大山も地あけして立霞かな〈満重〉」
女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉三「雑草茫々と生へ繁って五位鷺の鳴く蘆原へ急に土を搬んで地上げをし」
細分化されて多数の地権者がいる土地をまとめて手に入れるため、各地権者と交渉して土地を買収すること。転売して利益をあげる目的でするものをいう。
※地揚げ屋の女(1987)〈生島治郎〉「じゃあ、その地揚げ屋と交渉しろと云うんですな?」
紋織物の織り方の一つ。模様を表わすのに絵緯(えぬき)を用いないで、地緯の一部を織物表面に出して織り出す方法。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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