地敷(読み)ジシキ

デジタル大辞泉 「地敷」の意味・読み・例文・類語

じ‐しき〔ヂ‐〕【地敷】

貴人座所下敷きとして用いるござの類。
「御―四十枚」〈・若菜上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「地敷」の意味・読み・例文・類語

じ‐しきヂ‥【地敷】

  1. 〘 名詞 〙 貴族座席のしつらいとして、数枚重ねる敷物の中の下敷に使うものをいう。座席によって薄畳や藺の筵の類を用いる。
    1. [初出の実例]「大后御座之間、孫廂鋪地敷二枚。其上敷四幅帛。備無踏所」(出典:新儀式(963頃)四)
    2. 「うるはしく倚子(いし)などは立てず、御ちしき四十まい、御しとね、脇息など」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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世界大百科事典(旧版)内の地敷の言及

【香道具】より

…本香盤に香札を納めたものもある。(11)打敷と(12)地敷(じしき) 縁どりをした帛(はく)とその上に広げる厚紙で表は金,裏は銀で絵のあるものもある。昼は金,夜は銀を用いる習慣である。…

※「地敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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