地盤変位(読み)じばんへんい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「地盤変位」の意味・わかりやすい解説

地盤変位
じばんへんい

地盤収縮破壊などにより、形状を変えることなく、ただその位置のみに変化がみられる現象。この際、変位方向は垂直方向、水平方向あるいは斜め方向とさまざまである。変位にかかわる期間は日・月単位のごく短いものから、年単位のもの、さらに地殻変動による変位のように地質時代的スケールのものまでいろいろあるが、一般には比較的短い期間の変位をさすことが多い。このようにみた地盤変位には、(1)地震活動に起因する広域的な変位、(2)地震断層近傍の水平および垂直方向の変位、(3)地すべり現象のうち、いわゆる地塊型すべりにみられる変位などの自然現象、(4)根切り工事などの土木工事による周辺地盤の変位などがある。

[新藤静夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android