地雷禁止国際キャンペーン(読み)ジライキンシコクサイキャンペーン

デジタル大辞泉 の解説

じらいきんし‐こくさいキャンペーン〔ヂライキンシ‐〕【地雷禁止国際キャンペーン】

対人地雷製造・使用禁止を目指すNGOの国際的連合体。1992年に6団体で発足対人地雷禁止条約オタワ条約)の成立に貢献し、1997年にノーベル平和賞受賞。2011年にクラスター爆弾連合CMC)と統合した。ICBL(International Campaign to Ban Landmines)。→アイシービーエル‐シーエムシー(ICBL‐CMC)

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知恵蔵 の解説

地雷禁止国際キャンペーン

世界各地で年間2万人以上の死傷者を出している対人地雷を廃絶するための、非政府組織(NGO)による国際的な運動。1991年に米国とドイツの途上国援助NGOが始め、米国ワシントンD.C.に本部を置く。60を超える国・地域で現地団体が活動するほか、数多くの国際NGOと連携している。赤十字国際委員会(ICRC)や国連の人道援助機関などと連携し、97年3月の「NGO東京地雷会議」でも主役となった。運動を民間レベルにとどめず、各国政府にも働きかけており、カナダを中心に数カ国の賛同を得て、対人地雷全面禁止条約締結のための運動を始めた。事態は急速に展開し、97年9月、オスロ採択。ICBLは97年度ノーベル平和賞受賞。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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