坂口反応(読み)サカグチハンノウ

デジタル大辞泉 「坂口反応」の意味・読み・例文・類語

さかぐち‐はんのう〔‐ハンオウ〕【坂口反応】

たんぱく質呈色反応の一。たんぱく質がアルギニンを含む場合、またアルギニン自体やアルギニンを構成するグアニジノ基をもつ分子の場合、試薬を加えると赤色または橙色を呈する。大正14年(1925)、坂口昌洋が考案

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化学辞典 第2版 「坂口反応」の解説

坂口反応
サカグチハンノウ
Sakaguchi's reaction

アルギニンなどのグアニジノ基をもつ化合物の鋭敏な呈色反応.坂口昌洋(1925年)により考案された.少量の検体水溶液に5% 水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし,1-ナフトールの0.1% アルコール溶液(70%)を1~2滴加え,短時間放置後,新しく調製した5% 次亜塩素酸ナトリウム水溶液を滴下すると,赤色を呈する.この呈色は不安定で,数分後に極大となり,以後しだいに退色する.アルギニンのようなモノ置換グアニジンに特異的であり,グアニジン自身はほとんど呈色しない.さらに硫化水素アルデヒドヒドラジン尿素などが共存すると呈色しにくい.検出限界1 ppm.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「坂口反応」の意味・わかりやすい解説

坂口反応
さかぐちはんのう
Sakaguchi reaction

α-ナフトールと次亜臭素酸ナトリウムを用いてグアニジル基を検出する呈色反応。坂口昌洋が考案した (1925) 。アルギニンなどグアニジル基をもつ化合物に共通の反応であり,比色定量 (比色分析 ) にも応用される。

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栄養・生化学辞典 「坂口反応」の解説

坂口反応

 グアニジノ基の反応でアルギニンの定性や定量に使われる.タンパク質もこの反応で検出できる.

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