坂田兵四郎(初代)(読み)さかた・ひょうしろう

朝日日本歴史人物事典 「坂田兵四郎(初代)」の解説

坂田兵四郎(初代)

没年:寛延2.6.11(1749.7.24)
生年:元禄15(1702)
江戸中期の長唄唄方。名は「へいしろう」とも。歌舞伎役者の初代坂田藤十郎の甥。京都出身で小歌の名人といわれた。享保15(1730)年に江戸に下り,翌年には上方唄起源を持つ「無間の鐘」を演奏して好評を得る。上方風のしんみりとした情緒を江戸の長唄界に吹きこんだ人物として知られる。

(長葉子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android