基本的パーソナリティ構造(読み)きほんてきパーソナリティこうぞう(英語表記)basic personality structure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

基本的パーソナリティ構造
きほんてきパーソナリティこうぞう
basic personality structure

アメリカの精神医学者 A.カーディナーが文化人類学者 C.デュボア,R.リントンと協力しバンド社会の実証研究を行なって提出した学説。ある社会で共通育児しつけに従って育てられた成員は,その共通の幼時体験によってパーソナリティなかに共通の構造をもつようになる。その部分をカーディナーらは基本的パーソナリティ構造と呼んだ。さらに,基本的パーソナリティの背景となる社会関係,すなわち育児としつけにおける母子関係,家族関係,衣食住確保の様式,性的関係などを称して,第1次的制度 primary institutionと名づけた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android