基督(読み)キリスト

精選版 日本国語大辞典 「基督」の意味・読み・例文・類語

キリスト【基督】

(Christo 元来khristos (油を注いで清められた者の意)に由来) イエス尊称であったが、のちにはイエスその人をさすようになった。耶蘇(やそ)。イエス‐キリスト
病者を扶くる心得(1593)二「御出世なされたるでうすひいりよ、ぜず‐きりしと」
[語誌]日本伝来当時はキリシトであったが、江戸時代後期からキリストとなった。中国イエズス会士によって、音訳語「基利斯督」およびその略語「基督」がつくられ、日本においても明治初年から、「基督」が当て字として新教系の刊行物(片仮名表記「キリスト」を採用した邦訳聖書を除く)で用いられ、明治中期までには一般的表記法として確立した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「基督」の意味・読み・例文・類語

キリスト(〈ポルトガル〉Cristo)

イエス=キリスト」に同じ。
[補説]「基督」とも書く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android