堂釜村(読み)どうのかまむら

日本歴史地名大系 「堂釜村」の解説

堂釜村
どうのかまむら

[現在地名]小木町堂釜

北は真野まの湾に面し、北東に湾岸素浜そばま続きに亀脇かめのわき(現羽茂町)、東は小比叡こびえ村、南は小木村、西は井坪いつぼ村。弘安八年(一二八五)六月一日の佐渡守護北条宣時下知状(河崎村史料編年志)によると、守護代本間氏が子の兄宣定と弟重久に木浦きのうら郷を分割して与える際に「堂釜内」の「夏井・塩釜」の所属が問題となったが、宣定の支配に任せる決定が下された。ただし同史料は検討を要する。「夏井」の地名は元禄七年(一六九四)検地帳(堂釜区有)になつい・下なつい・上なついがみえ、いずれも素浜の一部をなす夏井なつい川沿いの地である。同検地帳では田三町余・畑五町九反余。屋敷持は一四筆。同年の新田検地帳(同区有)には地字素浜に塩畑が一畝余ある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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