堕罪(読み)ダザイ(英語表記)the fall

デジタル大辞泉 「堕罪」の意味・読み・例文・類語

だ‐ざい【堕罪】

罪に落ちること。罪人となること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「堕罪」の意味・読み・例文・類語

だ‐ざい【堕罪】

〘名〙 罪におちいること。また、罪人となること。
曾我物語(南北朝頃)一〇「在世の時も、仁義をみださざりしかば、後の世までも、悪道にはだざいせられじ」
※読本・雨月物語(1776)青頭巾「忽ち鬼畜に堕罪(ダザイ)したるは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「堕罪」の意味・わかりやすい解説

堕罪
だざい
the fall

キリスト教用語。一般には罪を犯して罪人の状態に転落することをいう。人類の始祖アダムとイブが神の命に背いて,恩恵に満たされた原初の幸福な状態から原罪を負って楽園を追放され,現世苦悩と死にしばられるようになったこと,そしてこの原罪の結果が以後の人類すべてに引継がれるようになったことをさす (創世記3章) 。キリスト教の教理としての堕罪は,人類の罪と悲惨の真の理由を説明しようとするもので,『創世記』の個々の神話的記述とは別に,人類の自由意志による神への背反が過去になんらかの形であったと主張されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android