堰・塞(読み)せき

精選版 日本国語大辞典 「堰・塞」の意味・読み・例文・類語

せき【堰・塞】

〘名〙 (動詞「せく(塞)」の連用形の名詞化)
① 水を取り入れるために、川の流れをさえぎって造った構造物。貯水量の調節や流水の分水などをするために行なう。固定堰可動堰がある。井堰水堰
塵芥集(1536)八六条「せんせんせきは、あるひはふかき淵となり」
民法(明治二九年)(1896)二二二条「水流地の所有者は堰を設くる需要あるときは其堰を対岸附著せしむることを得」
② 転じて、物が流れ出すのをさえぎり止めるもの。
※黄表紙・莫切自根金生木(1785)中「これで金蔵もちっとせきができやう。うれしやうれしや」
流量測定装置の一つ。開水路の一部に切り欠きのある板を装着して流路を狭め、板に対する溢水水位を測って流量を知るもの。三角堰・四角堰などがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android