塞敢(読み)せきあう

精選版 日本国語大辞典 「塞敢」の意味・読み・例文・類語

せき‐あ・う ‥あふ【塞敢】

〘他ハ下二〙 流れ出るものをおさえて我慢する。こらえる。せかう。
古今(905‐914)恋三・六七〇「枕より又知る人も無き恋を涙せきあへずもらしつるかな〈平貞文〉」
増鏡(1368‐76頃)一七「御涙もせきあへず。『さめざらましを』と思すもかひなし」

せか・う せかふ【塞敢】

〘他ハ下二〙 「せきあう(塞敢)」の変化した語。
万葉(8C後)七・一三八三「嘆きせば人知りぬべみ山川のたきつ心を塞敢(せかへ)てあるかも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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