塩化錫(読み)エンカスズ

デジタル大辞泉 「塩化錫」の意味・読み・例文・類語

えんか‐すず〔エンクワ‐〕【塩化×錫】

塩化錫(Ⅱ)。錫を濃塩酸に溶かして得られる無色結晶還元剤媒染剤使用化学式SnCl2 塩化第一錫。
塩化錫(Ⅳ)。錫に塩素を反応させて作る無色の液体。媒染剤・縮合剤・有機錫化合物の原料として使用。化学式SnCl4 塩化第二錫。

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精選版 日本国語大辞典 「塩化錫」の意味・読み・例文・類語

えんか‐すずエンクヮ‥【塩化錫】

  1. 〘 名詞 〙 塩素と錫との化合物の総称
  2. 塩化錫(II )。塩化第一錫。化学式 SnCl2 無色の結晶。還元剤、分析用試薬、錫めっき、潤滑油香料の安定剤などに用いる。二塩化錫。
  3. 塩化錫(IV )。塩化第二錫。化学式 SnCl4 無色で発煙性のある液体。多くの有機錫化合物の合成、絹の染色の媒染剤、増量剤、陽イオン重合触媒などに用いる。
    1. [初出の実例]「サクサンエンを用ひ、若くは塩化錫を用ひて」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉三)

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