塵沙(読み)じんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「塵沙」の意味・読み・例文・類語

じん‐じゃヂン‥【塵沙】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 塵や砂。また、物の数が多いことを、塵(ちり)や砂の無数にあることにたとえていう語。
    1. [初出の実例]「百億閻浮、同塵沙之数」(出典経国集(827)二〇・栗原年足対策文)
  3. 天台宗で説く、三惑(見思・塵沙・無明)の一つ。現実の無数の事象に対応する能力のないこと。塵沙惑。
    1. [初出の実例]「一念信心月澄は、三有長夜の闇は晴、大悲利生の秋の風、塵沙の雲をや払らん」(出典:空也和讚(12C後か))
    2. [その他の文献]〔天台四教儀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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